2016年 4月 の投稿一覧

Googleアナリティクスの「セッション」を正しく理解しよう!

Googleアナリティクスを利用したことがある方なら、「セッション」という言葉は何度も耳にしていることでしょう。 大半のレポート画面の左上に出てくる指標なので、最も目につきやすい指標のひとつと言っても差し支えないと思います。(下の画像参照)

しかし、そのおなじみの「セッション」ですが、本当に正確に概念を理解できているでしょうか?

「ユーザー数やページビュー数との違いは?」

「セッションが切れるのはどんな時?」

これらの問いに正確に答えることができないなら、セッションという概念を正確に理解できているとは言えません。これらの言葉は何となくの理解で使ってしまっている方も多いのではないでしょうか?

そんな方のために、本記事ではGoogleアナリティクスにおける「セッション」の概念について丁寧に説明していきます。

Googleアナリティクスを利用していくうえで必須のこの概念を正確に理解することで、より本質的・効果的なアクセス解析・サイト改善を行っていけるようにしましょう!  

そもそもセッションとは?

まずはセッションの定義を確認しておきましょう。

セッションとは、Webサイトを訪問してから離脱するまでの一連の流れのことです。つまり、サイト内での訪問から離脱までの一連の行動(ページ閲覧もしくはイベント発生)をセッションと呼んでいるのです。

Google社自身は、「ユーザーがサイト上で行った操作内容を格納するコンテナ(容器)のようなもの」と表現しています。

※イベントとは、外部リンクのクリック、電話ボタンのタップ、PDFのダウンロードなど、URLの遷移がない(サイト内でのページ移動のない)ユーザーの行動のことです。イベントについて詳しく知りたいという方は、イベントトラッキングの設定方法をやさしく解説!【Google アナリティクス】を参照してください。)

※より厳密なセッションの定義を確認したいという方は、Google公式のアナリティクス ヘルプ(アナリティクスでのセッション数の算出方法)を参照してください。  

離脱とは?セッションが切れる3つのタイミング

ここでポイントとなるのは「離脱」という概念です。

ユーザーがWebサイトを離脱した時、セッション(=流れ)が切れたということになります。一度セッションが切れたら、再度同じサイトを訪れた場合でも別のセッションとみなされるのです。

あるサイトを訪れてから行動した時間が数秒だけだったとしても、一度離脱してしまったらセッションは切れます。また逆にあるサイトを訪れてから何時間も経っていたとしても、一度も離脱せずに行動し続けていればセッションは切れません。

例えば、昨日のこのサイト全体のセッション数がAだったとすると、「離脱」もまたA回発生しているのです。

それでは、どのような場合にユーザーがWebサイトを離脱し、セッションが切れたとみなされるのでしょうか。

セッションが切れるタイミングは、以下の3つです。

1.サイト内で何も行動せずに30分経過した時

サイト内に留まり続けていたとしても、何も行動せずに30分が経過するとセッションが切れます。なお、ここで言う行動とは、ページ閲覧もしくはイベントのことを指します。先述のように、イベントとは、外部リンクのクリック、電話ボタンのタップ、PDFのダウンロードなど、URLの遷移がない(サイト内でのページ移動のない)ユーザーの行動のことを指します。

仮に一度ブラウザを閉じたとしても、30分以内に同じ参照元から戻ってくれば、同一セッションとしてカウントされます。(例:ブラウザのお気に入りからサイトAを訪れて行動してブラウザを閉じた後、30分以内に再びブラウザを開いて同じようにお気に入りからサイトAを訪れた場合、セッション数は1となります。)

ちなみに、この30分というタイムリミットは必要に応じて調整することができます。例えばサイト内に30分以上の長さの動画を埋め込んでいる場合、動画をフルで観た場合にいちいちセッションが切れているようでは正確な数値は計測できません。そのような事態を防ぐために、セッションが切れるまでの時間を調整できるのです。(最小で1分、最大で4時間。) この設定は、アナリティクス設定>プロパティ>トラッキング情報>セッション設定 で変更することができます。

 

2.日付が変わった(午前0時をまたいだ)時

同一セッションの途中で午前0時をまたぎ日付が変わると、午前0時の時点で一度セッションが切れて、それ以降の行動は新しい別のセッションとしてカウントされます。例えば23時58分にあるサイトを訪問して翌日の0時2分まで行動し続けたとすると、セッション数は2となるのです。これはわかりやすいですね。

3.参照元が変わったとき

何も行動せずにいる時間が30分より短かったとしても、セッションが切れるケースがあります。それがこの、参照元(どのようなルートでサイトを訪れたか)が変わった場合です。

例えば、Google検索からサイトAを訪問・行動してブラウザを閉じた後、今度はブラウザのお気に入りからサイトAを訪問した場合、前者と後者の間隔が30分以内だったとしても別のセッションとしてカウントされます。(ブラウザを閉じていなくても同様です。)  

「セッション」と「ユーザー」・「ページビュー数」との違いは?

さて、ここまでセッションの具体的な定義について説明してきましたが、ここからは「セッション」と似て非なるまぎらわしい概念「ユーザー」と「ページビュー数」について、「セッション」との違いを明確化しながら説明していきます。(Googleアナリティクス上での表示位置も隣同士ですしね…)

ユーザー

ユーザー数とは、特定期間内にサイトを訪問した固有のユーザーの数ことです。

セッションが一回ずつの訪問・行動を計測しているのに対して、ユーザーは同じ一人の人を計測しています。

例えば、同じ人があるサイトを朝昼夜と3回訪問した場合(セッションが切れる条件は満たしているとします)、セッション数は3になりますが、ユーザー数は1です。

ただし、たとえ同一人物であっても、異なるデバイス・ブラウザを用いた場合は別々のユーザーとしてカウントされます。例えば、AさんがあるサイトをPCとスマホでそれぞれ1回ずつ訪問したとすると、ユーザー数は2となります。

ちなみに、デバイス・ブラウザが変わると別々にカウントされるというのは、セッション・ページビュー数に関しても同様です。

 

ページビュー数

ページビュー数とは、ブラウザにサイト内のページが表示された回数のことです。

例えば、あるユーザーが同一セッション内で「ページA→ページB→ページC」と遷移して離脱した場合、セッション数は1ですがページビュー数は1となります。

また、一度別のページを見てから戻ってくる、もしくはページをリロードするなどして、一つのセッション内で同じページが複数回表示された場合でも、別々のページビューとしてカウントされます。例えば、あるユーザーが同一セッション内で「ページA→ページB→ページA」と遷移して離脱した場合、見たページの数自体は2ですがページビュー数は3となります。

 

基本用語をマスターしてGoogleアナリティクスを利用しよう!

いかがでしたでしょうか。「セッション」、「ユーザー」、「ページ数」など、一見同じ意味に見える単語ですがその違いが実は重要になります。

基本用語を使い分けて、正確にデータを分析しましょう!

これらの指標は毎日チェックするのが大切です。値に大きな変化があったら、原因を突き止め、修正・サイト改善につなげていく必要があります。

しかし、これを人がやるとなると大変な労力になってしまいます。そこで私が使っているのが「AIアナリスト」というツールです。このツールには異常検知機能というものがあり、人工知能が毎日指標をチェックしてくれて、異常な変化があるとお知らせしてくれるという優れものです。工数削減のためにも導入をオススメしたい一押しツールです。

aianalyst

 

Googleアナリティクスでイベントトラッキング設定【読むだけでわかる】

Googleアナリティクスを有効活用していくうえで外せない機能であるイベントトラッキングですが、運用が案外難しく、苦手意識を抱かれている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、そんな方のために、イベントトラッキングについてゼロからでもわかるように解説していきます。この記事を読みながら進めれば、初心者の方でも問題なくイベントトラッキングの設定ができるようになります。

ただし、いくらやり方を見てもイベントトラッキングの設定は慣れないと面倒な作業ですよね。 面倒な方・ちゃんとできてるのか不安な方は、専門家のサポートを受けるのが手っ取り早いかもしれまん。 「AIアナリスト」というツールが、無料プランで専門家による基本設定の確認サポートなどを受けることができるのでおすすめですよ。

 

イベントトラッキングって何?

Googleアナリティクスの通常レポートでは、外部リンクのクリック数、電話ボタンのタップ数、PDFのダウンロード数など、URLの遷移がないユーザーの行動を計測することができません。

しかし、上に挙げたような行動は、たとえURLの遷移がなかったとしても、コンバージョンそのものにもなり得る非常に重要なものばかりです。 よって、それらを計測しないことには、有効なアクセス解析を行うことはできないでしょう。

こうした問題を解決してくれるのがイベントトラッキング機能です。 イベントトラッキング機能を利用すれば、URLの遷移がないユーザーの行動を計測することが可能になるのです。 また、これらイベントトラッキングの対象となっている行動(外部リンクのクリック数、電話ボタンのタップ数、PDFのダウンロード数など)のことをイベントと呼びます。

実際にイベントトラッキングを設定してみよう!

さて、それではここからはイベントトラッキングの設定方法を実際に解説していきます。 今回は、最もよくイベントトラッキングの計測目標となる指標のひとつである「スマホサイトにおける電話ボタンのタップ数」の計測方法を例にとって説明します。

STEP1:HTMLコードに計測のための記述を加える

まずは、電話ボタンが設置されているページのHTMLコードに、イベントトラッキングのための記述を追加します。

1.元のコードの確認

イベントトラッキングを設定する前、すなわち電話ボタンが設置されており機能しているが、Googleアナリティクスの計測対象となっていない状態だと、電話ボタンに関するコードは以下のようになっています。

<a href=”tel:012012345678″><img src=”××.jpg”></a>

—補足— <a href=URLや電話番号>ターゲット</a> とは、ユーザーがターゲットをクリックすると特定のURLや電話番号にジャンプするように指示するHTMLコードです。

<img src=”画像ファイル名”>とは、特定の画像ファイルを表示させることを指示するHTMLコードです。 よって、上記のコードは、 スマホユーザーが「××.jpg」という画像ファイルをクリックすると012012345678という電話番号に電話がかかる ということを指示しているのです。

2.コードに記述を追加する

イベントトラッキングを設定するために、上記のコードに記述を追加します。

電話ボタンのタップ数をイベントトラッキングするためには、以下の赤字部分の記述を加えましょう。(赤字部分はイベントトラッキングコードと呼ばれます。)

<a href=”tel:0120000000″onClick=”ga(‘send’, ‘event’, ‘sp’, ‘tel’, ‘test’);”><img src=”××.jpg”></a>

—補足—  onClick=”ga(‘send’, ‘event’);”  とは、ユーザーが指定のリンクやボタンをクリックした際にイベントとして計測され、Googleアナリティクスにデータが送信されることを意味しています。なお、ここは固定コードなので、書き換えないでください。

‘sp’, ‘tel’, ‘test’部分は任意項目です。‘sp’部分はカテゴリを意味しており、今回はスマホサイトなので、”sp”と置いています。

‘tel’部分はアクションを意味しており、今回は電話タップなので、”tel”と置いています。

‘test’部分はラベルを意味しており、 来店型の商材の場合は、店舗名を入れる場合もあります。AタグのリンクURLを入れたい場合は、‘this.href’の記述を入れると自動取得されます。

以上でコードの追加は完了です。

STEP2:イベントトラッキングをGoogleアナリティクスの目標に設定する

コードに追加記述を加えてイベントをGoogleアナリティクスで計測できるようにしたら、そのイベントをGoogleアナリティクス上の目標に設定しましょう。

Googleアナリティクスを開いたら、アナリティクス設定>目標 の画面を開くと、下の画像のような画面が出てくるので、「+新しい目標」ボタンをクリックします。

「目標設定」という項目では「カスタム」を選択します。「目標の説明」という項目ではイベント名を入力し、「イベント」を選択します。(どちらも選択後は「続行」ボタンを押します。)

「目標の詳細」という項目では、先ほど追加したコードの任意項目の値を入力します。入力が済んだら、「保存」ボタンを押しましょう。以上でGoogleアナリティクス上の目標設定は完了です。

 

注意!イベントトラッキングと直帰率の計算について

イベントラッキングは、直帰率の計算に影響してきます。 1ページしか見ていなくてもイベントが発生していれば、Googleアナリティクス上ではページ遷移ありと計算されるので、直帰になりません。

もしイベントが発生して直帰したとみなしたい場合は、先ほど追加したコードに下記の赤字部分を追加すればOKです。

<a href=”tel:0120000000″onClick=”ga(‘send’, ‘event’, ‘sp’, ‘tel’, ‘test’,{ nonInteraction: true });”><img src=”××.jpg”></a>  

 

設定に不安がある方は…

  以上がイベントトラッキングの設定方法です。イベントトラッキングをしっかり設定して、アクセス解析の精度をもっと高めていきましょう!

しかし、イベントトラッキングは非常に重要な設定なのですが、私の経験則で言うと適切に設定できていない方が非常に多いように感じます。ここの設定にミスがあると、成果に結びつくアクセス解析などは到底行うことはできません。

設定ミスを確実に防ぐためには専門家のサポートを受けるのが一番ですが、Webコンサルタントを雇うともなるとどうしても月に数十万円のコストがかかってしまい、なかなかそこまで予算が割けないという方も多いでしょう。

そんな方には、冒頭でも紹介した、AIアナリストというツールがオススメです。

AIアナリスト

 

これはGoogleアナリティクスのアクセス解析データをもとにAIが具体的な改善提案を出してくれるツールなのですが、実はAIの機能自体と同等かそれ以上に、サポート体制の手厚さが素晴らしいです。

本記事で解説したイベントトラッキングなど、Googleアナリティクスで正しいアクセス解析データを取得するために必要な設定についてはほぼ全て確認してくれて、問題点がある場合には修正方法も指示してくれます

私は無料版しか使っていないのですが、それでも基本的な設定の確認は十分にしてくれました。 もちろんツールとしても革新的で非常に良質なツールなのですが、Googleアナリティクスの基本設定の確認のために利用する、という手もアリだと思います。基本設定に少しでも不安のある方はぜひ試してみることをオススメします!